第11章 Davie(デイビィ)の時間
ちなみに言うと
その時の出来事は、婆ちゃん曰く
爺ちゃんが「尊敬してくれたかな?//」と、ちょっと期待してたらしい。
だが残念だったな。
私はそれ以上に負けず嫌いだ(キラン)
(自慢にもならない)
それから…
何十回にも渡る挑戦の後、2週間が過ぎようとしていた。
ちなみに言っておくが
私たちは、アメリカ人の学校をやめた。
一緒に飛び級して、バスケに専念するためという理由で。
そんな中…
何度も何度も考えて、何度も何度も打ちのめされて…
つんのめったり転んだり
各々の止めようとする動きを利用されて、ぶつかり合うようにされたり…
互いに死角からボールを取ろうと入って、逆に利用されたり
本当に、とても濃密だった。
その時の挑戦回数は、容易に千を超えていた。
そうして…
万を少し超えた頃あたりになって、やっと……
私たちは、NBAの壁をぶち破った。
そしてそれは…
極めて一瞬だった。
私がドリブルをし、かわそうとする。
フェイダウェイを決めようと見せかけて、後ろへ跳び
それに爺ちゃんを跳び込ませてから
空中で空振りするように
右足蹴りを空振りさせて、体をひねり
その勢いを利用して
ボールに回転を加えながら、床へ向けて投げ
それに、たった一人でボールがないまま
Davieは空中に跳び、シュートの型を取っていた。
その両手に、ボールが吸い込まれていく。
狙った場所に、完全に決まるようパスを極めた。
ドライブパスを、身体に憶え込ませた賜物だった。
そして、そのまま…
Davieがシュートを打って、決まった。
これもこれで
タイミングが完璧にかみ合わないといけないもので
エアシュートをしている相手に
ボールをタイミングよく、狙った部分へ放り投げるのも
ボールがパスされて、それに触れてから
ボールの重心に力を伝えて、実際に入れるのはとても根気がいった。
Davie「Yay!Great Kate!^^」
Kate「Great Davie!^^
Wi-n!!^^♪(万歳大ジャンプ」
それから、私たちは大はしゃぎしまくっていた。