第11章 Davie(デイビィ)の時間
石を投げつけようとしてくる子たちと
私の間に、Davieは割って入ってきてくれた。
そして、Davieが問いただそうとする中
Kate「I'm sorry(涙目」
私は、その後ろへ走り去っていった。
泣いている所を見られたくなかった。
誰だって、あんなことを聴いたら嫌うよ。
決まってるよ。
だって、呪われた血だとかで言われていた。
居なきゃいい存在だって、言われてたんだから…
でも…
Davieだけは、そんなの気にしなかった。
草むらの中、涙が止まらなかった。
そのまま泣いてて、ずっと隠れていたんだけど…
その声は、何度も何度も響いてきた。
Davie「Kate!!
Kate!!!
Kate-!!!!」
何度も何度も…
それこそ、数十回も声を響かせながら
きょろきょろと、必死に探してくれているのを感じ取った。
でも…
同じになられるのが、怖くてたまらなかった。
ケイト「っ;」
それが逆に、涙を増やした。
恐怖が、走った。
日常も、やっと戻ったバスケで遊ぶ感覚も
Davieとの日々も、全て失ってしまう。
もう、二度と戻れない。
母さんと一緒にバスケをした頃に戻れないように…
震えが…
震えが、止まらない。
涙も、止まらない。
止めなきゃ
じゃなきゃ、Davieと話ができない。
何とか、止めないと;
甘えちゃいけない。
甘える相手なんていない。
今までだって、そうだったじゃんか;
それでかけられてきた言葉は、どれも…
「お前なんて、いなきゃよかったんだよ!」
「消えろよ!」
「ウザい奴」
拒絶する言葉ばかりだったんだから;;(涙)
その心は、嘘を付けなくて…
まだ、押さえ切れるほど強くはなくて……
しゃっくりが止められなかった。
やっと、仲良くなったのに…
心を許せる人ができたって、想ってたのに;
そう思うと、なおさらに涙が込み上げてきて……
涙もしゃっくりも震えも…
全て、止められなかったんだ。
そんな時…
ふと、足音がこちらに向いた。
Davieだと解るのに、そう時間はかからなかった。
(5月25日AM2:23~AM4:16、236~240(5ページ)更新)