第11章 Davie(デイビィ)の時間
ケイト「…」
Davie「首傾げ)Like?(微笑」
Kate「…Yes^^//」
Davie「Let's together!^^」
それから、バスケットボールをするのが日課となった。
失ったことで得た、恐怖や絶望
それらを思い出すことで
沈み込んでいたはずの自分を変えてくれた。
その笑顔が、純粋さが
そんな私の背を、押してくれたんだ。
近所のアメリカ人の子たちは
最初こそ、とても仲良くしてくれていた。
といっても、住所的に近いのはDavieだけだった。
他の人たちは全く違う場所で…
それからDavieが通うアメリカ人の学校に、一緒に通うようになった。
そして、一緒にバスケットボールをした。
「Wow.Cute!」
「Black!」
Kate「…Hehe^^//」
なんか、嬉しかった。
その当時
日本人が越してくるのは、珍しかったらしい。
Davie「Kate!
Let's enjoy!^^(ボールを差し出す」
Kate「Yes!^^
Come on!(微笑&ディフェンスの構えをする」
少しは、進歩した気がした。
居るだけで、十分だって思うようになった。
だって…失ってばかりだったから。
だけど…
そんなに長く続くわけもなかったんだ。
きっかけは、転んでこけた時の話だった。
たったったっ!
がっ!
ずさぁ!!
「!All right?」
心配そうに話しかけてくれる中、傷口を見ると…
勝手に、急速に治っていった。
私にとっては、いつものことだったけれど
周囲の人たちにとって違うのは、当たり前のことで…
その時、誰の目にも異質に映ったのだと思う。
「Monster…」
Kate「!!」
その言葉に、眉間にしわが寄った。
それから、日本人学校の子が口をはさんできて
なおさらに、険悪なムードになっていって…
石を投げつけてくる人が出てきた。
Kate「っ;」
「Monster!」この化け物め!
「Go out!!」出ていけ!!
そう口々に言葉が投げかけられていく中
Davie「What's wrong!?」
割って入ってきてくれたのは、Davieだった。