第10章 死神の時間
祖母『大丈夫。
今はもう、ちゃんと見てくれとる。
全部、ぶつければいい。
ぶつけたくなかったもんも、全部…
届かせたくても、護りたくても…
それは、自分を護ることにはならなかった。
それでも、護りたかったんやろ?
その周囲の笑顔を…
そのために、決めたんだろ?
そのために、そう進んできた。
たった一人で、理解者もいないまま…』
ケイト「っ」
祖父『解るわけない。
誰も、話されなきゃわからん。
でものお、わしは…ずっと見てきた。
ずっとずっと、必死に耐えて耐えて耐え抜いて…
どんなこと言われても、どんなことされても…
それでも、大事に想い続けてきた。
それを壊さないよう、必死にぶつけまいと頑張ってきた。
誰にもできることやない!
自身持ってええ。
お前のことを望む奴は、ここにおる^^(ぽんぽん』
ケイト「!!(じわっ)
っ;;(ぼろぼろっ)」
祖父『他にも、望んでくれる人がおるやろ。
居てくれることも、理解しとる人も…
皆、待っとるで。
お前が、心を開くのを…
あっちではいなくても、そんなもん関係あらへん。
ここにおる。
それだけでええやろ?(微笑』
ケイト「…ああ(微笑」
じっちゃん、私は…
ケイト「最高の仲間に会えたよ^^」
祖父『ああ(微笑&頷く』
祖母『ずっと、見とったよ^^』
祖父『これからも、ずっと見守っとる。
あの世でも、いっぱい付きおうたる。
だから…もう、心配せんでええ。
わしらのこと考えて、怒って泣いて…いっぱいあったやろ。
でもなあ、わしはそれよりも…
幸せになって欲しいんじゃ(微笑&頭を撫でる』
ぽんぽんっ…
祖父母『届いとるか?^^』
ケイト「…うん(涙&頷く」
祖母『お前も、同じなんやろ?
ちゃんと、解っとるで?』
ケイト「うん!;」
祖父母『幸せになりや^^』
ケイト「あんたもなっ!!!」
祖父『両目を瞑りながら、歯を食いしばって
拳を握り締めながら、震えとる。
何や…変わらんなあ^^
無茶するとこ、ホンマによう似とるわ(微笑』
おそらくそれは…
父のことなんだろうと、解った。