第10章 死神の時間
ケイト「ぎぎぎぎぎ)・・」
立ち上がったケイトちゃんを纏うオーラは…
いつものような、明るいそれではなく……
黒
歯ぎしりする中、口を開いて…
黒く光る眼光で、怒りを露わに睨み据えていた。
死神「ご機嫌斜めみたいだね(微笑)
でも、大丈夫^^
君もいずれ、同じ所へ送ってあげるから(微笑」
ケイト「よく、もっ(ぎりぎり」
ぐあっ!!
凄まじく今まで見たことがないくらい
禍々しく黒いオーラと共に、殴りかかっていく。
渚「ダメだケイトちゃん!
怒りのまま襲い掛かったら!!」
カルマ「くっ)止まれ!!」
その直後、違う声が響いた。
「大丈夫。
きっと…
どれだけ怒りに身を沈めたとしても
どれほどひどい目に遭わされたとしても」
ぶおん!!
『!!』
その直後、空気が止まった。
一人の涙が落ちていく中、また声が響く。
ケイト「ぅっ;」
「傷付く相手を想って、泣くことができる。
優しい子だから(微笑」
『…』
それに、誰もが目を見開いて固まっていた。
だって、それは…
ケイトちゃんのお母さんの声で、
昔言われたという言葉だったから……
殴りかかる体制のまま
当たる直前で、拳を止めたまま涙を零すケイトちゃんに
死神は、こめかみを殴り飛ばし
壁を背に叩きつけられ、気を失った。
渚「ケイトちゃん!!」
村松「卑怯なマネしやがって!」
吉田「許さねえ!!」
殴りかかっていく村松君と吉田君が一瞬でやられ
次々に詰め寄られると同時に、やられていった。
それから…
茅野やケイトちゃんたちがやられた怒気で、殺気を殺して
猫だましを出そうとした、直後
クラップスタナーという技を食らった。
それから、動けなくなった直後に
カルマ(あー…こりゃ無理だ)
全員が倒された。
人間の意識には波長があり、波が山に近いほど刺激に敏感になる。
意識が最も敏感な山の瞬間に、音波の最も強い山を当て
その衝撃で、当分神経をマヒさせて動けなくする…
それを知らぬまま、食らいそうになった直後
咄嗟に、死神を殴ろうとした拳を
自分へ向けて殴り、意識を保ったケイトちゃんを称賛する声を聴きながら
僕等は手も足も出ず、気を失った。
(5月22日AM11:26~PM2:41、214~220(7ページ)更新)