第10章 死神の時間
死神とケイトちゃんが殴り合いになる中
即座に、死神がケイトちゃんの顔面で手を叩こうとした。
死神「クラップスタナー」
咄嗟にケイトちゃんは
死神へ殴りかかっていた左拳を右手で引き寄せ、自分の左頬を殴る。
それよって、口の端から血を流し
その口の中が切れた痛みによって、ケイトちゃんは意識を保ったらしい。
ケイト「!」
即座に間髪入れず
左足で蹴りを繰り出され、壁を背に押し付けられる中
その足を地面につけるや否や踏ん張り
死神がケイトちゃんへ向けて跳んで、右拳と右足蹴りで襲い掛かる。
死神
↓
ケイト↗
壁
即座にケイトちゃんは
少し体を右前へ素早く足さばきで移動しつつ、体の向きを死神へ向けながらかわす。
↙ケイト
←死神
壁
と同時に
左足を前に踏ん張って、左肘を繰り出すが
壁を横に、ケイトちゃんに当てようとしていた
右手と右足を壁へ当てて、後ろへ跳ぶことで避けて
←死神 ←ケイト
壁
それに続けて、繋げるように
左足で死神へ向けて真っ直ぐに、地面と平行になるよう跳びながら
左裏拳を出すが、死神は再び後ろに跳んで避けた。
死神(一発でもまともに喰らえば、数トンもの威力が炸裂する。
その破壊力は想像をはるかに絶する。
地下数百mもの基盤を、まともに撃ち貫くほどのもの。
凌ぐ目的以外では、食らうわけにはいかない。
一度でも食らえば、意識が飛び
その間に捕らえられるのは時間の問題。
スリルがある(微笑))
その笑顔に、僕たちは寒気を覚えた。
でも、左裏拳を振り切ると同時にケイトちゃんは
それらの攻撃によってできた死角を利用して
ほんの僅かな、一瞬の空中
その中で、右足を前に出しながら踏ん張る構えをし
死神「!」
地面に右足が着くと同時に蹴飛ばし、右拳と右膝を繰り出した。
どごぉ!!!!
死神「かはっ!!」
ずさあああああ!!!
壁に右半身をぶつけながら、派手に飛んでいった。
その蹴飛ばした地面は
足の形を残し、その周囲は無残に粉々になっていた。
ケイト「はあっ…はあっ…」
そんな中…
構えをとかぬまま、肩で息を荒らしながらたたずんでいた。