第10章 死神の時間
『なっ!?』
渚(姿が見えない…。これが殺し屋のスキル)
ケイト「ぱっぱと行け。
お前らがいると、邪魔だ(真剣」
そういった直後、ケイトちゃんが
((消えた!?))
がっ!!
拳と拳をぶつけ合った。
その直後、上へ払い合い
衝撃波がビリビリと響き渡った。
死神「へえ。
やっと、手加減を抜いてくれた?
さび付いたかと思ったけど…
その、触れただけで切れそうな刃…解放する気になったかな?(微笑」
ケイト「…ああ(真剣)
やるよ、全力で」
どごぉん!!
ケイト「はあ!!」
びししししししししっ!!!
その直後、向き合ってた所から
死神が後ろへ跳んで避けたことで
壁に拳がめり込んで、一瞬で大穴が空いた。
死神「!外?」
その中、入ってきた外の空気に死神は反応した。
それに僕等は、状況の変化についていけなかった。
とんっとんっ
その場で、二回ほどジャンプした後…
しゅばばばばばばっ!!!
一瞬で距離を詰め寄り、凄まじい体術の応酬が始まった。
拳同士がぶつかり合う、蹴り同士もぶつかり合う。
死神が僕等に向けて飛んでくる、ケイトちゃんが壁を足場に跳んで蹴飛ばす。
…今までに、見たことがないほど…
とても…凄いものだった。
ケイト「やっぱりか…
奥の手以外は、体術は軍人程度か?」
死神「ふっふっふっ。楽しませてくれるね!」
そう拳を向けてくる。
死神の右拳が来る、それを左裏拳で弾く。
と同時に、後ろへ受け流すために
小指部分に触れたまま力を流し込んで、後ろへ右拳ごと右腕を送った直後に
右腕に触れる直前に、左裏拳としていた左手を開き
その右腕を取って引き寄せながら、懐に入って右足で踏ん張りながら右拳を突き立てる。
それを即座に右腕を取られた状態から
体を引っ張られた勢いを利用して、後ろへ体を逸らすことで影響を減らす。
だが、それによって死角になった場所から左膝蹴りと
右肘打ちが、死神の背中と胸部を強打する。
挟み込むように撃たれたそれは
軸足となっている右足が触れている地面が割れるほどの衝撃だった。
死神「がはっ!」
ケイトちゃんの体術においては、烏間先生よりも上。
そして…死神よりも、優っているように見えた。
僕等はその光景に、ただただ圧倒されていた。