第10章 死神の時間
一つだけ、おかしかったのは……
カルマ「でも…
何で29等分じゃなく、28等分なんだろうね」
その黒板の図を見て、呟いた言葉で気付いた。
全員に行き渡るように…
その言葉とは裏腹に、その等分された図は…
E組全員の人数である、29人ではなく
28人。
イトナ「考えていても始まらないだろう。
本人に聞くのが、一番手っ取り早い」
そうして、一つの疑問を振り切って
指定された場所へ向けて、新型体育着で乗り込んでいった。
それから、乗り込む前に
12時を回っても戻ってこなければ連絡を回すよう、律に伝えた。
そして乗り込んで
頑丈そうな扉を開けて、中に入っていくと…
死神『全員来たね。それじゃあ閉めるよ』
『!!』
カルマ「やっぱりこっちの動きは分かってるんだ。
死神ってより、のぞき魔だね」
片岡「約束は守ったでしょ!
ビッチ先生さえ返してくれれば、それで終わりよ!」
その声に、そう叫んだけれど
その直後に、返答もなく部屋全体が…
杉野「なんだ!?」
渚「部屋全体が下に!?」
それから下に行き切った直後に
目の前にあったのは…檻のような柵だった。
死神「捕獲完了。
こうやって一斉に捕獲するのが、1番リスクがない^^」
『!!ビッチ先生!』
そして、その向こうに居たのは死神と
縛られたビッチ先生。
即座に僕等は、一斉に壁を叩きだした。
三村「くそっ!」
死神「大丈夫。
奴が大人しくすれば、誰もやらない。
ケイト、君も対象だから(にや」
ケイト「はいはい(両手上に挙げる)
同じ空間で対峙しない限り、大人しくしてますよ(溜息」
岡島「俺たちが反抗的な態度をとったら
頭にきて、殺したりは…」不安顔で、死神の目前に移動
死神「しないよ。
子供だからってビビり過ぎだろ」
岡島「いや…ちょっぴり安心した(微笑&汗」
三村「ここだ!空間のある音がした」
その言葉に、竹林君が動く。
竹林(指向性爆薬!)
奥田(カプセル煙幕!)
どごぉん!!!
煙幕と爆発に紛れ込み
それによって空いた穴から、僕等は脱出した。
こうして…
僕等と死神との戦いの火ぶたは切って落とされた。
(5月21日AM11:09~PM0:36、209~213(5ページ)更新)