第10章 死神の時間
殺せんせー「もしイリーナ先生に動きがあったら呼んでください。
先生、これからブラジルまでサッカー観戦に行かねば」
そう去っていく殺せんせーに対し
律でさえも、ビッチ先生を見つけ出す事が出来なかった。
ばぁん!!
ケイト「ぜえぜえ」
そんな時
ケイトちゃんが、教室に息を荒らした状態で入ってきた。
カルマ「お?見つかった?」
千葉「まさか、こんなんでバイバイとかないよな」
花屋「そんなことはないよ。
彼女にはまだやってもらうことがある」
岡野「だよね。
何だかんだ、いたら楽しいもん(微笑」
ケイト「花屋さん、ビッチ先生を返してもらえませんか?(睨」
花屋「簡単に返したら、作戦にならないでしょ?
そして、君たちと彼女の間には十分な絆ができている。
それは下調べで、すでに確認済みだ。
僕はそれを、利用させてもらうだけ」
ひゅっ!だぁん!!
そう教卓に移動する花屋さんに
目を細めながら、ケイトちゃんが攻撃した。
でも…
それごと、教卓に置いた花束の傍に押さえ込まれた。
『え!!』
平然と…その人は平然と教室に溶け込んできた。
その状況の変化について行くのに、少し遅れて
花屋「突き止めたのは立派だけど、少し遅かったね(微笑」
どすっ!
ケイト「くっ。(意識が……」
花屋「僕の方が、一手早い。
悪いけど、少しだけ寝ててもらうよ^^」
どさっ
そう、教卓を背に寝かせられた。
花屋「即効性の睡眠薬
そんなに永く効果は続かないから安心するといい。
さてと、自己紹介から行こうか。
僕は、死神と呼ばれる殺し屋です(微笑)
今から君達に、授業をしたいと思います^^」
そう言って、僕等に言いだしたのは…
『ビッチ先生の命を守りたければ
先生方には決して言わず、全員で僕が指定する場所に来ること』
『来たくなければ来なくていい。
しかし、その時は彼女の方を君たちに届ける。
全員に、平等に行き渡るように小分けにして』
といった言葉だった。
無論、僕等はそれから
指定された場所に、18時までに来るよう地図の裏に書かれていて
新型体育着で、そこに乗り込むことになった。
でも、一つだけ変だった。