第2章 シルバーウィークの時間
渚「…ケイトちゃん」
ケイト「一人じゃなくたって、くんで駆逐していけばいい。
言い聞かせて次々に増やしていって、最後には潰せばいい。
そう思って、へらへら笑って今もやり続けている連中がいるぜ?(黒笑)
…だってさあ、いっつもそうじゃん。
他の奴等に対してでも、平気そういうことができるんだ。
そういう奴等の心っていうか、魂は見たけどさ…
どす黒くて、黒いモヤに包まれててとても見てられたもんじゃないんだ。
顔も映らない、外見も視えない。
そんな負にまみれた連中がいくら言ってようが
自分は正しい、私だけが間違ってる上に悪って
必死に言い聞かせようとしてる連中が、どう見てもくすんだもんにしか見えないんだ。
それが深まっていくのが、視ていて辛かった。
だから拘らないようにしていった。
それでも、変わらなかったんだ。
いくら変えようとしてようが、全部私が悪いんだからさ。
はっはっはっ;
なんだ、私はただの無力なクズだ。
あいつらを人としてクズっていうなら
私は力を持っていながら、そんなことも出来ないそれ以上のクズだ;;
だから誰からも嫌がられるんだ。嫌わられるんだ。傷付けられるんだ。殺されかけられるんだ。
そうされて当たり前だ。
存在すること自体がいけないことだったんだから;;
はっはっはっ!
あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!^^(涙」
そう笑いながら涙を流すケイトちゃんは…
とても辛そうで、痛々しくて…
切実っていうか、誠実過ぎて…
とても、視ていられるようなものじゃなくって……
ぎゅう!!
カルマ「!渚くん?」
渚「…
辛かったよね。
誰も味方が居なくて、一人でしか戦えなくて…
それでも、誰も助けてくれなかったんだよね?
だから余計に…辛くて、どうしようもなくって……
そうなるしかっ;なくって;;
っく;」
気付けば、泣いていた。
しゃっくりをあげながら、つまりそうになりながら言う中
少しシートから起き上がっていたケイトちゃんを抱き締めていた。
ケイト「何で…そんな、こと;」
そのケイトちゃんの眼にも、涙が浮かんでいた。
その心はきっと、誰よりも荒みかかっていた…
それでも…視えるからこそ、余計にそうだったのが見て取れた。
だから僕は……