第2章 シルバーウィークの時間
渚「そんな…」
ケイト「だから…
そういうのを片りんでも見ると辛いんだ。
っていっても、名乗り出てきた人ってのは先生なんだけどさ」
カエデ「え?」
ケイト「その後で
『あ、先生が集めたものだったんだ』って言って
「そうそう。纏めてくれてありがとう」って言ってた。
そんでも、そういう風にしか言われやしないんだよ。
「手柄を横取りした奴」ってさ(苦笑」
カルマ「そういう奴って、どこにでもいるんだねぇ。
好き勝手に言い広める奴。
俺だったら殴り飛ばすけど^^(ぐっ!」拳握る
渚「絶対ダメ!;」
ケイト「理不尽なことをした人が正義に祭り上げられ
『自分は間違ったことはしていない!被害者なんだ!!』って言い張り続ける。
一つでもそういうことをすれば、過剰に言われて悪者扱い。
二度と繰り返させないようにしてようが
関わらないことで、これ以上嫌な思いをさせないようにしてようが
その努力も、時間も…
押さえ込んだ感情も、全て……
全てが無駄扱いされて、淘汰される一方だ。
抵抗さえしなければ、何やってもいい。
味方がいるんだから、一方的に言ったって構わない。
そんな奴等の魂みてて、思ったんだ。
まるで…
ヘドロの中に押し込められた、暗闇そのものだって。
一方的に言えば、まかり通ると思って
好き勝手に言い続けて
それに抵抗しないのをいいことに、今でもずっと続けてる。
どこまで行こうが変わらない。
人間ってのは、幼稚園に行こうが
小学校に行こうが中学校に行こうが高校に行こうが大学に行こうが就職しようが
どこまで行ったって、そういう目に遭わされるって点に関しちゃ変わらない。
理解者がいくらかいた所で
否定する連中の数さえそろっていれば、それが通るとしか思わない奴ばっかだ。
誰もが否定して当然。あいつは悪者。
その認識を、価値観を必死に塗り込もうと、今でもやり続けている。
その当時、それだけにして
それ以外じゃ、嫌な思いをさせないように必死になってようが
当時にやりたかったことや夢も全て押し殺して、関わらないようにして…
そんな感情も、積み重ねてきた時間も全て丸ごと否定されるんだ。
一人に対して、多数で責めれば全て勝ち。
相手が一人なら何やったっていいって奴等の常識がはびこってる」