第9章 ビフォーアフターの時間
カルマ「ケイトはさあ
世界中の奴ら天秤にかけても助ける価値があると
俺は勝手に思ってるよ?」
ケイト「はい!?;」
カルマ「人柄としてもさあ…
あいつらよりも何よりも断然いいじゃん」
ケイト「そ、そんなこと
カルマ「いいから黙って寝てれば?」
ケイト「え!?;」
カルマ「…
ケイトを人として最下位やクズだって思うんなら
勝手に思ってればいい。
そのケイトの人格そのものを迫害して、貶めて
それで『自分を大事にする』って価値観も
『自分らしさ』っていうものでさえも失って
『殺さなきゃ』って感情を殺すのが、ケイトにとって当たり前になった。
それを平気でやり続けた、いじめっ子たちの連中も
それを何とも思わないで
自分だけ幸せでいればなんて考え続けた、いじめっ子たち含む周囲も
それから後に
ケイトが手にするはずだった幸せも、日常も平穏も奪って
ずっと、幸せやら日常を貪り食い尽くしてきた。
そんないじめっ子共を、世間はどうとらえるだろうねえ?
クズ所か、それよりも遥かに下でしょ。
それでケイトは、自分から人に話しかけることができなくなったし?
『話しかけるな』って環境が、なおさらに加速させたし…
それをテレパシーで感じていながら
伝わっていながら知らん振りし続ける所か、それそのものを否定するのだとしたら…
それこそ
最下位所かクズを通り越した、ゲス以下の存在。
そんな奴らに、ケイトを罵倒する価値はないって思うんだよね」
なんか真っ黒な上に怖い!!;
カルマ「怒っていいんだよ。
憤慨して、怒鳴って
それでもいいから暴れなきゃやってられないでしょ?」
ケイト「いや…
どんなことしても、もう一年という時間は返ってこないし」
カルマ「いっそ、そいつらに殴り込み行っとく?^^(ドス黒」拳握る
ケイト「何その爽やか笑顔!!・・;
そんな顔して言うことでもないだろ!!;」
カルマ「…
ケイトが怒れないなら、俺が代わりに怒るよ。
辛いを通り越して泣けないなら、俺も泣く。
死ぬっていうなら、俺も……」
ケイト「!!」
カルマ「…もう…
一人じゃないんだからさ。
俺も、ケイトも…(ぽんぽん」
そう右手で頬をかきながら
ぽんぽんと軽く頭を左手で叩くように撫でて、顔を逸らすカルマに
私は…