第9章 ビフォーアフターの時間
カルマ「あの時言ってくれた言葉も、想いも…
俺はよく解ってる。
感情も、心も…
大好きだって言ってくれた自分を、死なせたくないってものも。
でもさあ…
どんなものになったって
きっと、両親も祖父母も喜んで受け入れると思うよ?
だって…
俺は、笑顔で生き生きしているケイトを見るのが
本当に嬉しいし、幸せだから^^」
ケイト「っ…(じわっ」
ぽとっぽととっ
その言葉に、温かな思いに…
透明で、清らかで…
明るくもあるそれに、涙が零れ落ちていった。
霊感で感じるものは、冷たくて暗いものが多かった。
決めつけ、すれ違い、偏見、憤り、怒り…
様々なものが入り混じって、汚れたものばかり……
でも、それ以上に大きく感じたもの…
(透明な雫が落ちていく)
それは…
嬉しいという感情以外の、何ものでもなかった。
ケイト「っ;;ぅっ;」
嗚咽が上がる中、その手は優しく包み入れてくれた。
カルマ「怖気ずくのも
色々悩んで傷付くことも
殺されかけて、病んでしまいそうになることも…
それごとひっくるめて、ケイトでしょ?
そりゃまあ、嫌いになる人だっているかもだけどさあ…
俺にとっては、ケイト以上にいい存在なんていないんだよ。
第一…
どんな人であっても、優しくしようとする心は捨ててない。
どれだけ人を憎んでも足りないぐらいであっても
ケイトはきっと…笑って許す。
実際、いじめっ子たちに謝られた時
『いいよ』って許したんでしょ?^^」
ケイト「こくこく);;」
カルマ「ふっ(微笑)
そこが、ケイトにしかない『いい所』だよ。
器が狭い奴等しかいないのにさあ…
それでも優しくふるまおうとするって何そのやさしさ(溜息」
困ったような表情を浮かばれても困る;
ケイト「だって;」
カルマ「辛いのも何でも人のせいにして
で、それに関わってた人をいじめて
すっきりした気になってるいじめっ子がどうかと思うって話だよ(溜息)
それ以前にさあ、
ずっと無抵抗貫き続けたケイトをいじめ続けて何が楽しいの?って俺思ってたんだけど。
仕返しもしなけりゃ嫌がらせもしない。
そんな人畜無害所か全体無害な奴だから
抵抗恐れずバンバンやれたんだろうなとは思うけど」
何で頭撫でながら言ってるの?;