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非日常パラダイス・第二部【暗殺教室】

第9章 ビフォーアフターの時間




私は、人には誰にも相談しちゃダメ。


いじめっ子や周囲には各々友達がいるから相談するし

味方になってくれるし、力になってくれる。



『お前の味方になってくれる人なんていないんだよ!』

当然のように、大人になってもなおつきつけられる真理…



高校3年に殴られかけて、咄嗟に避けた時も

居場所はないということなのかとも思ったが、それは置いておこう。


というのを、15年以上にもわたって行われ続けてきた。



24歳になってから、初めて友達というものを知って

少しずつ学んでいって、居場所というものを見出した。


だが、霊感が鋭くなってくると同時に

25歳になって、なおさらに人といることが苦しくなった。



人混みを見ると、なおさらに…



少数意見も、人格もどうでもいい。

けなして否定して拒絶する言葉を
強く言い出しさえすれば、まかり通る。


それは小さい時に学んでいたからこそ

動揺こそ少なかったが
居場所そのものを否定されているのもまた同然。


教室という名の牢獄に閉じ込められ
その価値観に振り回され、否定されて拒絶され

最後には殺されても、それを何とも思わない人種…


そういった印象が、強く働いていた。

実際の所、アメリカ人にはそこまでされたことはなかった。


少なくとも、陰でねちねちと回していき
周囲全てを味方につけるという陰湿なことはなく

アメリカ人は、正々堂々と
不満があったら本人へ真っ直ぐに言って、ぶつかって来てくれるから。


こちらの私は、それがあったからこそ救われていた。

それがない世界はといわれると、ぞっとする。


無限に続く地獄の業火という言葉も足りないほどのものに

身を焦がされ続け、助けようとする人もいない。


それを見ていて、真実をぶつけようとする人もいない。


自分さえ無事なら、笑って平穏無事な生活を過ごせるなら


たとえ人が死のうが、殺されるのも目の前で見ようが

笑ってられるのが
それを見た後でも笑って過ごしていけるのが

人の『残酷さ』だと、身をもって知っている。



その長年の時を経て

『自分らしさ』というものを失った。


本当に大事にすべきなのは

『人であって、自分ではない』という認識を身につけ


テレパシーを得て

こちらの世界へ干渉し、E組に出会うまでは…

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