第9章 ビフォーアフターの時間
将太「台形とひし形の求め方分かったけど
平行四辺形のは、端っこのを切って
反対側にはっつければ長方形になって
それが同じ長さだから変える必要はないってことだよね?」
ケイト「頷く)ああ。
じゃあ、次は円の面積に行こうか(微笑」
将太「うん!^^(頷く」
さくら「あぁいう人になれたらいいな。
弱者の立場に立って、いつでも考えてくれる。
というより…
弱者とか強者とか関係なしに
何でも包み入れてくれる、器の大きさなのかな?//(微笑))
あぁいう人に、なりたいな//(ぼそり&キラキラ)
あぁいう人ばかりなら、よっぽど気も楽なのに。
裏なんて欠片もないし、単純だし純粋だし無垢だし…
それに比べていじめっ子共の陰湿さと来たら(イライラ」
渚「さくらちゃん?
説明聴いてる?;」
さくら「あ!ごめん;
もう一回言って」
そうして、勉強の方で説明をしていた。
でも、いい時ばかりでもなかった。
途中で、悪夢にさいなまれることもあった。
小学四年、こちらではない別の記憶…
でもあると同時に、こちらでもあった出来事……
『きもい』
『きしょい』
『死ね』
『殺すぞ』
『チクったんだって』
『クズだろ』
『お前なんか学校に来るなよ』
『居場所なんてないのに』
『消えろ』
いじめっ子たちから言われる言葉
否定しない周囲、一緒になって拒絶するばかりのもの
異色に満ちた世界が
小さい時に味わったものであると同時に、これからも続いているものだった。
『あいつの走り方こんなんやで』
朝会になる前、変な走り方をして
みんなへ見せて、笑いものにしたり
『きったねー』
机をひっくり返したり
その中にあった引き出しを中身ごとひっくり返したり
『せんせー、田中さんが気に食わないからってプリントぐしゃぐしゃにしたー』
『カンニングしたー』
していないことを言い続けてきたり
当て逃げにあって死にかけた日には
『うらやましー』
『午前サボれてずるい!』
家族には流石に相談することも言うことも出来ず
友達もいなかったため、相談も愚痴も出来る相手もいなかった。
そしてある日、耐えきれずに
先生に相談した日には、チクったと大騒ぎして
ひどい奴だと言い続ける『時』が、現在進行形で続くばかりだった…