第9章 ビフォーアフターの時間
ケイト「まず、2人と8人のグループがいた場合
どう分ければ同じ数になる?」
男子「?
5になるように分かれればいいんでしょ?」
ケイト「じゃあ、2と9だった場合は?」
男子「え。分けきれないよ!」
ケイト「そんな時、役に立つのがこれだ!
『(□+○)÷2』」
男子「えっと…4.5ずつだ!
ってあ!人じゃないじゃん!!」
ケイト「そう。
これは、台形の上底と下底の長さをそろえるためのものだ!」
男子「あ…
じゃあ、×高さってのは」
ケイト「そう。
長方形と同じ長さにそろえた後、平行四辺形のように面積を求めるため。
ほら、台形だって同じ長さに揃えれば
平行四辺形と同じように、一片の長さに高さをかけるだけで求められるんだ」
男子「おおおおお!!!」
それに目をキラつかせながら
『簡単じゃん!!』とはしゃぐ男子に続けた。
ケイト「ほら、対角線×対角線÷2だって…
中央から見れば
左右に対して同じ長さ、上下に対して同じ長さ。
それは、直角になるように結びついているけれど…
こうやって
右下の直角三角形を左上に持っていくと
ほら、長方形に引っ付いた」
男子「おお!じゃあ、左下もだよね?」
ケイト「うん^^
ほら、すると?」
男子「あ!
対角線÷2って…
上半分の長方形に、ピッタリ埋まるから
その高さを揃えるためにやってたんだ!!」
ケイト「そういうこと^^」
男子「うわぁ~(キラキラ)
凄いね、姉ちゃん!!^^
うちの先生、こんな風に教えてくれなかったよ!」
ケイト「これらはさ、私が自分で見つけ出したんだ。
私が教わった先生は、暗記しろって感じだったけど…
でも、やっぱり意味が解らないと暗記し辛くって^^;
こうやってさ…
一つ一つのものに意味を見出すってことも大事なんだよ。
生きてることも、今こうやって出会えたことも
親や親戚に囲まれて、生きていることだってさ(微笑)
私は、一度全部失って…
生きてる意味なんて分からなくなってた時期もあったけど
E組になって
皆と出会えて、解った気がするんだ。
ここから、色んなことを一緒に学ぼう^^」
そう手を伸ばすと
男子「うん!^^」
優しく手を取ってくれた…
もっと、色んなことを教えたい。
何でか解んないけれど
そう、感じたんだ…