第9章 ビフォーアフターの時間
それから、カルマたちが劇をしている間に
私は、力仕事で材料を一気に仕上げていった。
ケイト「木材、このくらいでいいか?」
菅谷「十分十分。
っていうか…
よく一人でこれだけ干ばつできたな;」
ケイト「日曜大工手伝ってたから^^」
たった一人で、必要分の木材を間伐していた。
と言っても…
ケイト「やっぱり密集してれば
日当たりの悪い部分ができるでしょ?
その部分を合間合間を縫うように切り取っていって
より植物が育ちやすい環境にしていくのも大事なんだよ。
昔の時だったら、もっと別な所に餓えてたわけだけど
やっぱり切り取って利用する方が新鮮でいいと思うし
ちょうどいい機会だと思ってさ^^」
杉野「お前が居てくれて本当によかった;(苦笑」
前原「助かるぜ^^」
そうして
セメントも準備し終わったタイミングで来た人たち
力仕事班が運び出していっている中…
磯貝「設計図面は終わったから、勉強を見る方に回ってくれないか?」
ケイト「了か~い」
そう応えて、走っていった。
すると、一人だけ余っていたわけで…
ケイト「あー。算数か」
覗き込むと、面積の問題が見えた。
男子「面積の公式ってなんだよ~(ぶうぶう)
忘れちゃったら解けないじゃんか!」
渚「ケイトちゃん、お願いしてもいい?
そっちまで手が回んなくて;(苦笑」
ケイト「OKOK♪
算数は得意分野だ(微笑」
そう言って、教えに入った。
ケイト「ん~。台形か」
男子「はやくに習っとくに越したことはないって言われてもさあ。
やっぱりわかんないよ(むっすぅ~」
塾の方針で、早くに教わることになったそうで…
ケイト「あはは^^;
確かにそうだな。
でもさ、理屈が解ると意外と楽しいものなんだよ。算数は(微笑)
台形か…
なら、公式の前に教えとかないといけないことがあるな」
男子「?
公式を丸々覚えればいいって教わったけど
それに理屈なんてあるの?」
ケイト「ああ。
それを覚えたら、きっと忘れないからいいと思うよ^^
長方形や正方形の場合、縦×横で求められるっていうのは解るよね?」
男子「それぐらいは解るよ」
むすっとした顔で
当たり前だと言わんがばかりに口をとがらせていた。
そんな中、公式の理屈について説明していくことになった。