第9章 ビフォーアフターの時間
その温もりに
ケイト「!」
カルマ「ぎゅう)…」
私は驚いて、一瞬固まった。
でも…
ケイト「っ…っく;
これで…最後だからっ;
もう、迷わないから;;
だか、らっ……ぁっ;(ぼろぼろ」
カルマ「…(ぽんぽん)
よしよし(なでなで」
背中を左手でトントンと優しく叩きながら抱き締めて
そう、頭を優しく撫でてくれるカルマに…
私は縋りつくように、その服の裾を掴んだ。
ケイト「うっ;
うああああああああああああああああああああああ;;
あああああああああああああああああああっ!!!!;」
両目から涙を流して、泣き叫んでいた。
だって、その時に伝わってきたのは…
『辛い思いも、悲しい感情も、全てぶつければいい。
叫んでもいい。
わめいてもいい。
いつだって、受け止めるから』
そんな、温かくて優しい想いだったから
それにすがりたくなって…
助けを求めるかのように縋りついたまま、狂ったように泣き叫び続けていた。
ただただ、堪え続けていたものを
ぶつけ所が無かったものを、処理するわけでもなく…
もう二度と、押しつぶされないようにするために……
それを見ていた殺せんせーは…
殺せんせー「この成長は、大きな糧になる。
そして…
これからを生きる上で、もっと大事なものになるでしょう;
うっ;ううううううっ!;;」
滝のように、これでもかと涙を流していた。
まるで、負けじと意地を張っているようにも見えてしまうそれに…
ケイト「っぷw
あっはっはっはっはっはっはっはっは!!^^」
涙ながらに、私は笑った。
それに、祖父母も父母も笑っているように感じた。
だって…
とっても、晴れ晴れとした中に
いつもより優しく、とても明るい…温かな光を感じたから……
それから私は、空を見て
カルマたちと一緒に過ごす『時』に
私たちを見て
幸せそうに笑いかけてくれた、祖父母や父母たちに…
そっと笑った(微笑)
殺せんせーの携帯が鳴り出したのは
ちょうど、笑い合って
ふざけ合うみたいに、再び漫才劇が始まってから数分後の夕方だった…
大変だけど、なぜか…
とても、心地よく感じた^^
(5月15日PM10:54~5月16日AM1:30、177~186(10ページ)更新)