第9章 ビフォーアフターの時間
E組での日々が、脳裏によぎっていく中
私は言葉にしていた。
ケイト「震えが…止まった。
失いそうになる恐怖や不安
色んな負の感情が、温かさでマシになった…)
ありがとう、カルマ(微笑」
カルマ「…(微笑」
黙って笑うそれは
これから続くであろう言葉を
受け入れてくれる優しさを秘めているように感じた。
ケイト「微笑)…」
それに笑ってから、気を引き締めてから言葉にした。
ケイト「それで失っていいなんて、思えなくなった。
『私なんか』って思ってた。
『いつ失っても、誰かを失うくらいならマシだ』って…
『自分なんか、死のうがどうでもいい』
『むしろ、死んだ方がいい』って思ってた。
負担をかけなくて済むから
笑って、幸せに過ごせない障害物にならなくて済むから…
けれど…
そんなことなかったんだ。
私は
救いようのないもの(化け物)なんかじゃなかった。
私が居て、嬉しいって思ってくれる人がいた。
優しく受け止めようとしてくれる人がいた。
殺そうとすることに怒って、殴ってでも止めようとしてくれる人がいた」
カルマ「!…ふっ(微笑」
ケイト「微笑)…」
黙って、見つめ合っていた。
最初に、それで怒って殴りかかってきたのは
他でもない、カルマだったから…(微笑)
(第一部、49~52ページ参照)
ケイト「…
それは、変えられようのない事実だったから。
だから…
死のうとか
私の命を、軽く考えたりしてごめん(お辞儀)
私にも、皆にも…
ほんっとうにごめん!(お辞儀)
これからは……
ちゃんと、大事にするから。
そうされて
私の命を粗末にされて、苦しむ人がいるって知れた。
だから…本当に、ありがとうっ;;」
そう頭を下げたまま言う中
涙がぽろぽろと落ちて、カーペットを濡らしていった。
ケイト「だから!!!
祖父母に父母!!
勝手に死んだのは許してやらあ!!!
あの世で幸せにならなきゃ
ぶん殴りにいってやる!!!!;;」
そう顔をあげる中、飾られた家族写真を指さし
声をひきつらせながら叫んだ。