第9章 ビフォーアフターの時間
ケイト「会いたいよ…」
涙がぼろぼろと零れ落ちていった…
父上『お前は、俺の誇りだ!^^』
母上『あなたを娘に持てて、本当によかった^^』
ケイト「違うんだ」
祖父『どれだけの時が過ぎても
どれほどの年月をお前が乗り越えたとしても
私は、お前のことを愛しているよ(微笑』頭を撫でる
祖母『こんなに大きくなって…
おめでとう。
生まれてきてくれて、ありがとう^^』両頬を両手で撫でる
ケイト「救われてきたのは…
私の、方なんだっ;;
私なんて…
何もっ、返せてない;;」
引きつる声、心から魂まで響く感情…
『そんなこと、言わないで。
あなたと過ごした日々…
それらが、何よりのお返し。
何ものにも勝らない、たった一つの…
掛け替えのない、宝物だから』
ケイト「わかってるよ!!;
私だってそうだよ!;
ずっとずっと……
想い出で!夢で!
出てくる度に胸が締め付けられたよ!!;
だから殺す事を選んだんだ!!
だから一人になること選んだんだ!!
そうすればきっと…
負担が減るって;
……でも、違った」
涙がまた、溢れ出てくる。
温かい何かが込み上げて
E組に会って
ここでみんなと過ごして…
それで得たものは……
ケイト「ぁ…っ;(歯を食いしばる」
息がつまりそうになるほど、むせ返る想い…
それは、両親や祖父母と過ごした時のものと
同じものだった…
いや…
到底、表現しきれない。
だって……
ここでまた、笑うことができた。
何とかして、いつも通りを装って
そうしていれば、きっと笑っていてくれるって……
それで必死だった。
ただ、笑えていれば…
そうしていれば……
誰にも、負担かけないで済むって思ってた。
誰も、傷付かないで済むって思ってた。
誰も、死なないで済むって……;;
でも、違った。
そこから、一つの光が差し込んで…
一気に、世界が広がった。
泣いていい。一人で苦しまなくていい。
苦しむことに、苦しんでくれる人が
ここにはいたからっ;
だから……
祖父母のそれよりも
父母のそれよりも……
言葉にしがたい
大きな感情が、渦を巻く。
ケイト「っぅ;;;」
止まらない涙が、それを物語っていた…