第2章 シルバーウィークの時間
殺せんせー「…リフレッシュ期間として、
これからのシルバーウィークでキャンプでもどうですか?
あ、ちなみに私は無理です。
ケイトさんのそれについて調べたいことがあるので。
少しでも騒音がない、自然に満ちた裏山がいいでしょう」
そう笑いながら提案されて…
カエデ「あ、私空いてるから大丈夫だよ!(微笑&挙手」
渚「…僕も、空いてる。
それと…やっぱり、ほおっておけない」心配げにケイトを見る
カルマ「俺も同意見。
流石に今度のはねえ…(苦笑」
他の皆もまた、立候補したがる人たちもいたけれど…
殺せんせー「う~ん…
少人数の方が、感じるものも少ない。
それに、君たちは話さない上に感じさせないでしょ?」
『…(こく』
それに僕らは頷いた。
少しでもいい。
感じなくなって、気にしなくていいほどマシになっていけば…
それで、いつものような明るさを取り戻してほしいって思った。
きっと、さらに合わせる顔がないって落ち込むかもしれない。
カルマくんが言ってたそれもまた、きっと…
『気にしなくていいよ』って、伝えたかったからだと思う。
殺せんせー「では、これは合宿ということで内密に(ずいっ」
渚「う、うん;(微笑」
そうして、合宿は始まったけれど…
ケイトちゃんのそれは、きっと…
人の気持ちを考えずに、勝手に言いまくってきた
そんな心に、とても苦しまされてきたのは言わずもがなで…
確かに、人の心を視えるって点では
不意打ちとかされても無意識の内に避けれるだとかで、便利でも
それ以上に、辛い部分なんて山以上にあって…
後で寺坂くんに聴いた話によると
人混みなんかは、感情がひしめき合ったものに見えるらしい。
人はそれぞれ、感情を持っている。
それらが入り混じって、とても言葉で言い表せない何かになっていく。
それらが、無意識の内に感じ取れるケイトちゃんを苦しめてて…
それがとても、難しい問題なわけで……
ケイト「渚!手が止まってるぞ!!
何か考えごとか?」
渚「あ、大丈夫!!」
きっと、今でも感じ取ってる。
無意識の内に、自覚しないままでも…
(4月17日PM11:37~18日AM1:50、11~17(7ページ)更新)