第8章 リーダーの時間
そんな中、磯貝君たちは頷き合い
何の迷いもなく、客席へ向けて走り出していった。
E組陣形:粘液地獄
「なんとE組!客席まで逃げ始めた!!
会場は大パニック!!」
カルマ「There are no rules about boundaries. Come on.
(場外なんてルールはなかった。来なよ)
The whole school is a battlefield.
(この学校全てが戦場だよ。)(微笑」
いすの上を次々に渡って回避していく中
カルマ君が椅子の上に立って、手招きして言った。
浅野「棒倒しで危険なのは
たとえ少人数でも、先端につかれることだ。
それができるのは…)
赤羽!木村!
磯貝の三人には特に注意しろ。
(磯貝悠馬…
E組がこのまま負ければ、君は校則違反を告発され路頭に迷う。
それが嫌なら、全員に攻める指示を出すしかない。
自分一人で破滅するか。
クラス全員を道ずれにするか。
選ぶのは君だ、E組リーダー)
カルマ「磯貝!そろそろじゃねえ?」
磯貝「ああ!ここまでは、作戦通りだ!!」
浅野「?」
そんな時、死角からA組の棒へ
吉田君と村松君が飛び掛かった。
吉田「へっ!
受け身は嫌ってほどならってっからな!」
村松「客席まで飛ぶ演技だけが苦労したぜ!」
浅野(こいつら!序盤でふっ飛ばされた奴等か!!)
各々が驚きに包まれる中
磯貝「逃げるのは終わりだ!
全員、『音速』!!」
『よっしゃー!!』
そう叫んで突っ込んでいく磯貝君を先頭に
5人も一緒に、A組の棒へ向けて走り出していった。
浅野(そうか!
全員の注意が乱闘に向いた隙に
負傷退場のふりをして別動隊となった2人が、外から忍び寄った…
その動揺の隙に、一気にA組の本陣へ突入する!
これが狙いか!)
殺せんせー「それが狙いだ!(キラン」
そうして飛び掛かった。
E組陣形:音速飛行
だけど、浅野君は棒の先で
格闘技を使って、先端を掴もうとするのを防御していった。