第8章 リーダーの時間
斜めの板でできた坂やドロ沼
不安定な足場の中で走りながら
攻撃を横方向から当ててしのぎ
最小限の動きと、跳躍で次々に続く猛攻をかわし…
ついでに言うと、その間…
祖父「フレー!!!フレー!!!
ケイト!!!」
何故に応援団の格好!!??;
祖母「頑張ってー^^(両手を振る」
その年でチアガール!!??;
『ケイト!ケイト!!
頑張れ!大好き!ケイト!!^^』
まさかのルカワ親衛隊ならぬケイト親衛隊!!??;
ケイト(ひぃえええええええええ;
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいいいいい////;)
ケイトちゃんの
親衛隊やファンの人たちから、祖父母までの応援
それから浅野君や理事長、僕たちクラスメイトまで
ケイトちゃん一人が、注目を浴びに浴びて…
内心真っ赤になっているのが見え見えだった;(苦笑)
ちなみにいうと、殺せんせーは…
ケイトちゃんの大奮戦を見て、狂喜乱舞したかのように
ありとあらゆる方向から写真をマッハで撮りまくっていて…;
見えないように
動きまくっていたからか、目立たなくてよかった;
殺せんせー「とまあ
あのように各自の個性も武器になる。
棒倒しでどう生かすか
それは君次第ですよ、磯貝君。
どうしました?」
磯貝「殺せんせー
なんだかんだ言っても、浅野は凄い奴だよ…
俺、とても及ばないんじゃ……」
その両手にあるのは
『棒倒し作戦表』といった題名を書かれた、一冊のノートだった。
殺せんせー「そうですねえ。
君がいくら万能といえども
社会に出れば、君より上はやはりいる。
彼や、ケイトさんのようにね」
磯貝「どうしよう…
俺のせいで、皆が痛めつけられたら」
真剣な顔で、悩んでいるように見えたそれに
殺せんせーは言葉をつづけた。
殺せんせー「でもねえ…」
磯貝「…」
その言葉に顔をあげると、カメラを向けられた。
殺せんせー「社会において、一人の力には限界がある」
その隣に現れたのは、僕たちなわけで…
『いぇーい!!^^』
各々ポーズをとる中
呆気にとられる磯貝君も一緒に、写真を撮られた。