第8章 リーダーの時間
私が去ってから、喫茶店では…
「おやおやおや、情報通りバイトをしてる生徒がいるぞ」
「いーけないんだぁ~、磯貝君」
店にやって来たのは、浅野率いる五英傑だった。
浅野「これで2度目の重大校則違反。
見損なったよ、磯貝君」
渚(浅野君!)
それから僕等は、喫茶店の前で話す事になった。
浅野「以前
アルバイトが発覚して、君はE組に落ちることになった。
なのに、あれから反省していないようだね」
磯貝「浅野…
このことは黙っててくれないかな?
今月いっぱいで、必要なお金は稼げるからさ」
浅野「そうだな…
僕も出来ればチャンスをあげたい(微笑」
そう顎に手を当てながら
よからぬことを考える浅野君は…
本当に、理事長にそっくりだ。
浅野「では一つ、条件を出そうか。
闘志を示せたら今回のことは見なかったことにしよう」
磯貝「闘志?」
浅野「うちの校風はね…
社会に出て戦える志の持つ者を何より尊ぶ^^
違反行為を帳消しにするほどの尊敬を得られる『闘志』…
それを示すには……」
そうして、体育祭での『棒倒しでの戦い』が決められたらしい。
後日、話し合うことになったらしいが
磯貝が、自分のことよりも
無理をさせまいと気遣っているのが見て取れた。
片岡「…鑑、何してるの?」
ケイト「へ?」
片岡「盗み聞きってのはちょっと;(苦笑」
カエデ「心配なのはわかるけど、一緒に練習しよ!(微笑」
ケイト「あ、うん^^;」
ちなみに言うと…
相棒を考え付く前に『鑑』ってコードネームにしたかったらしい。
理由は…
人として尊敬していて、こういう考えられる人にって思ったらしい。
だけど…
言ったら言ったで
鏡に映ったパントマイムでもやり出しそうだからやめたらしい。
やらないのに;(汗)
まあ、やるかもだけど(苦笑)
そう考える中、磯貝は考え過ぎだと指摘され
皆で一丸となって、A組を倒す事に…
校庭へ歩いていく際、殺せんせーの声が耳に入った。
殺せんせー「自分のことよりクラスの調和を第一に考える。
積み重ねで身についたのが人徳。
リーダーには最も大事な資質です。
どーれ、イケメン同士、私も一肌脱ぎますかね(にや」
烏間(棒倒しか…
防衛学校で何度もやったが、あれは暗殺ではなく戦だ)