第8章 リーダーの時間
セキ『ありがとう(微笑)
僕のためを思って怒ってくれたんだよね?』
そう嬉しそうに微笑むセキは、喜々として笑っていた。
身体全体で表現するように…
そして、危ういのは私も同じなのだと解った。
『力になりたい…』
そして
共有した想いがあったことに、違いはなかった。
ケイト「こちらこそ、ありがとう^^」
カルマ「でもどうせだったらストーンの方がよくない?」
ケイト「んー。
でもセキって感じがする」
セキ『僕もその方がいい^^』
ケイト「まるで精霊みたいだね。
何千年もいるからかな?
付喪神よりも上みたいになって、精霊が宿ってる感じが」
セキ『合ってるよ^^♪(すりすり』
そう頬ずりするセキに、私は思わず笑った。
だが…
カルマ「何でだろう…
見えないのに見える変な感じがする;」
ケイト「視覚共有しないと見えないか。やっぱり;」
そういいながら見えるようにしてみると…
結局的な所…
カルマ「やっぱりオスだよね?」
セキ『知らない』
ケイト「セキには性別ないよ^^;石だし精霊だし(苦笑」
なんだかんだ言って、仲良く出来そうで
カルマ「そうだとしても引っ付き過ぎないで区んない?
俺のなんだけど(睨」
セキ『僕のでもあるんだけど…(睨』
じゃないかもしれない;
間に火花が散りまくってる;
セキ『でもいいよ。
身体に触れていなくても、感じ取ることができるから^^』
カルマ「ふぅん。
ならいいや。
よろしく、セキ。
ケイトの命が危なくなったら突き刺せばいいの?ナイフ」
セキ『うん^^
僕からじゃ動けないから、よろしくね(微笑』
カルマ「じゃあ、助けたい気持ちは同じってことで(微笑」
そう微笑み合いながら、そっと握手し合っていた。
まあ…
何とか仲良く出来そうで、私はほっとしていた。
その間に、先程まで私がいた喫茶店で
もうすぐ開催される体育祭において
波乱が巻き起こるきっかけとなっていることも知らないまま…
セキに無重力状態にしてもらって、洞窟内を探検したり
洞窟に鍾乳洞が繋がってて、滝を見つけたり…
『あっはっはっはっ^^』
今は、一緒にいる時間をただただ楽しんでいた。