第8章 リーダーの時間
それまで盛り上がっていた中…
とある人たちが、喫茶店の中に入ってきた。
そして、とある約束を結ばされた。
その頃、ケイトちゃんの方では…
ケイト「…カルマ」
カルマ「あ、やっと来た(微笑」
ケイト「何でわざわざ滝裏の洞窟で?」
カルマ「……面白いの見つけたんだ。ほら」
そう微笑みながら見せてきたのは…
ケイト「石板?」
カルマ「ほら、血をたらすと…」
じゅっ
一瞬で蒸発した。
ケイト「!!」
カルマ「一族以外のものの血は受け付けない感じで
水であっても無理。
片っ端から空間ごと消されてくって感じみたい」
ケイト「…なるほどな」
カルマ「お?解った?
流石話が早いねえ^^IQ200」
ケイト「そんなにないよ。
とにもかくにも…
花の液を搾って、それで拒絶されれば血によって作られたものじゃない。
拒絶されなければ…
私たちの一族の血によって育てられた花って事だろ?」
カルマ「ご明察(微笑)
その一族の血は、植物だろうが何だろうが
エネルギーや生命を分け与える性質を持っている。
この血をただ飲むだけで影響が出るほどに強力なもの。
つまり……
ケイトの祖父母のうち、祖父の血を使った可能性が高い」
ケイト「頷く)ああ。
父上は車の中で燃え尽きたから、血の採取は不可能だしな」
カルマ「でもこれ、何の目的で作られたんだろうねえ?」
ケイト「…おそらく、作られたものじゃない。
たぶん、長年に渡って
その血を浴び続けたことから、それに慣れて
『一族の血以外を浴びること』を、拒絶する力が身についたんだろう。
…目的はというと
一族の体の中でも
血が、よりその伝来の力を有しているから。
その中で、一番力が強いのが代を継ぐんだ。
そう昔からしきたりとして決められていて
兄弟とかが産まれた場合
それを使って決められていたんだろう。
赤ん坊の頃から、決められるらしいからな。
それでも
洞窟を出る際に、しきたりをなくした。
それごと、洞窟ごと封印するつもりだったんだろう。
私の姉は…
それでさらされて死んだ」
カルマ「…そっか」
そんな中、時は進んでいく。
一つの、過去の真実へ向けて…
(5月11日PM11:00~12日AM0:42、152~156(5ページ)更新)