第8章 リーダーの時間
その携帯の画面を見て、席から立ち上がった。
『ん?』
ケイト「あ、ごめん。
やっぱり花を調べに行ってくる」
渚「例の貰った花?」
ケイト「うん。
なんか、普通の花とは違う感じがするんだ。
だから、帰ってからカルマと調べるって約束してたんだ。
誘ってくれてありがとう(微笑)
いい息抜きになったよ^^」
『イケメンだ!//(ぼそ』
そう、心からの笑顔を見せて笑いかけてくる顔は
誰の目から見ても、イケメンそのものだった。
そして…
裏のない、一途に知りもしない相手でさえも想う、
自分の損得も考えない、その性格も
考えも全部ストレートっていうか、真っ直ぐな所もまた…
ケイト「じゃあ、行ってくる(手を振る」
渚「いってらっしゃい(微笑&手を振る」
カエデ「また明日ー^^♪」
(((イケメンだ//(微笑))))
一緒にいると、自然と癒されていて…
純粋過ぎるが故か
その真っ直ぐ向けてこられる好意が、とても嬉しくもあった。
そう手を振り合う中…声をかけられた。
といっても、その時
僕の頭にあったのは…
二つのナイフの内
一方を相手へ投げつけて、相手の動きを見た直後に
その動きに合わせて
残ったナイフをナイフへ投げて軌道を変え
その直後に走って近寄り
ナイフが当たった直後に、そのナイフを取りながら銃弾を斬って防御をしたりと
木に足を付けたまま、身体だけ下に向けて滑り降りて
その勢いを利用しながら走り出して加速し
それをナイフの振りに利用して、時速200kmを超えていたのもまた……
『イケメンだ^^//』
誰もが見惚れるものだった。
殺せんせー「イケメンにしか似合わない事があるんですよ。
磯貝君やケイトさん、先生にしか…
ふっ(微笑」
いつのまにか殺せんせーが居て、何かを食べていた。
前原「っていうか何してんだよ、国家機密が;」
殺せんせー「ここのハニートーストは絶品なんです。
これに免じて磯貝君のバイトには目を瞑ってます。
でも皆さん
彼がいくらイケメンでもさほど腹が立たないでしょう?
それは何故ですか?」
前原「何故って………
単純に良い奴だもん、アイツ」
その言葉に全員が頷いた。
それに、殺せんせーは嬉しそうに頷くが
そんな空気が、突如として崩れた。