第7章 コードネームの時間
不穏な影が差す中
運命は動き出す……
「見つけた…
最後の生き残り(にっ」
底知れない闇が
確かに、うごめいていた。
カルマ「土曜セールだったよね?」
ケイト「うん。特売」
カルマ「その花捨てない?縁起でもないでしょ」
ケイト「いや…とっておきたいんだ。
なんか……
じっちゃんとばっちゃんの感じがするっていうか…」
そういいながら、花を撫でる中
カルマ「?
日本の方っていうか、父方の?」
ケイト「頷く)うん。
なんか…安心するんだ(微笑)
花言葉はあれだけどさ^^;」
カルマ「ふぅん…
まあいいけど、絶対傷付かないようにね?」
ケイト「ありがとう(微笑」
そう苦笑する中
そういってくるカルマに、ケイトは笑った。
その頃、理事長室では…
理事長「2学期の調子はどうだい?
無論、わが校のAクラスに悪いなんてことがあってはならないのだけれどね」
浅野「滞りありません。
ほんの少しでも遅れるような生徒がいれば、僕が徹底管理しています。
中間テストに向け、全員をこれまで以上に仕上げますよ」
理事長「頼もしい限りだ。
だがね…
1学期でE組を調子に乗せてしまった事、未だに生徒たちの間で語り草だ。
君が未熟者だったためにね」
その言葉と同時に
バスケットボールが理事長から投げつけられた。
それに対し
浅野「たたきつぶしますよ。強者として!」
そう叫びながら、ボールを返した。
理事長「もちろんだ。
強者には強者としての、弱者には弱者としての佇まいでいてもらわねば
私の教育理念に反してしまうからね。
では1つ、君のために指導をしてあげよう。
頂点に立つ者…リーダーの適性についてだ。
いつどこで勝ちたいのかを考える。次に手段だ。
いかにルールの隙を突きどのように持ち駒を使いこなすか。
リーダーの適性。
それがなければ私の上に立てやしないよ、浅野君。
ふっ(微笑」
浅野「いいでしょう。
僕の適性を見せてやります、理事長(微笑」
そう二人が対峙し合う中、事態はさらに動き出した。