第7章 コードネームの時間
帰り道
土曜日の特売ということで、スーパーによることになったが
その道中で
何か、不思議な違和感を感じた…
ケイト「…」
カルマ「?どうしたの?」
それに立ち止まる中、カルマは首を傾げながら聞いてきて…
ケイト「……
あんな所に、花屋さんなんてあったっけ?」
カルマ「さあ?新しく出来たんじゃない?」
それを見ていると、何か嫌な予感が感じられた。
ケイト「…(血の臭いがする。気のせいかな?」
カルマ「行くよ」
そう言ったカルマが、先に行こうとする中
ケイト「まっ
!!(ゾクッ!!」
それについて行こうとしたが、悪寒がして
勢いよく、後ろへ振り向いた。
「どうぞ^^」
その直後、その背後から
店長と思しき、灰色の髪をした人が笑顔で花を渡してきた。
ケイト「…気配が全くなかった…
もしかして、殺し屋?
…いや…
それよりも、やな感じがする)
あ、ありがとうございます^^;」
そういって頭を下げながら
私は、逃げるように走っていった。
なぜか、嫌な予感しかしなかったそれを
気のせいだと思おうとする心理を表しているかのように…
「さて…気付くかな(にっ」
その声は怪しく、闇に響き渡ったように感じた。
カルマ「お。
珍しいね、その花。
2月~3月の花で、5日しかもたないんだよねえ(微笑」
ケイト「へえ、そうなんだ」
最初こそ微笑んでいたものの
もらったものだと伝えた途端、カルマの顔が曇った。
カルマ「…誰からもらったの?」
ケイト「さあ?花屋さんみたい」
カルマ「ふうん……
あんまり近寄らない方がいいかもね(ぼそ」
ケイト「うん…
私も、あまり近寄りたくない(ぼそ」
思案顔になってから後に響いたその声は、小さく響く。
もらった花は、スノードロップ…
花言葉は、「希望」「慰め」「逆境のなかの希望」
贈り物としてもらった場合…
「あなたの死を望みます」
何故、その花が実在しているのか
何故、その花を贈り物としてもらったのか…
それが明らかになるのは、まだ先の話だった……
今ここに
運命の歯車がまた一つ、動き出した。
(5月10日PM11:11~11日AM2:15、143~151(9ページ)更新)