第2章 シルバーウィークの時間
そうして、僕が茅野への説明を終えたと同時に
ケイト「うっ…あ」
引きつったような声が、僕等の中にまで響いてきた。
それと同時に
ケイトちゃんは後ろへさらに下がろうとして、壁に背と左手を当てながら
ケイト「っ;うっ;;」
殺せんせーを見つめたその眼から、涙を零して
殺せんせー「ケイトs
ケイト「視えるなあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!;;」
その直後、気が触れたかのように暴れ始めた。
ケイト「うあああああああああああああああああああああああ!!!!!!;」
必死に壁に頭突きをして、頭を叩きつけるケイトちゃんに
寺坂「やめろ!!落ち着け!!!!」
寺坂くんは押さえ込もうとして
ケイト「離せえええええええ!!!!!」
そう暴れまくるケイトちゃんに
僕等は意味が解らず、その様子を見て
心配して駆け寄る人や、たたずむ人に分かれて
寺坂「お前らも押さえるの手伝え!!」
磯貝「わかった!!」
前原「しゃーねえな!」
口々にそう言いながら
ケイトちゃんを仰向けにして、床に押さえつけていた。
それでも、それはいやおうなく伝わってきて…
ケイト「!!」
殺せんせー「どうしたんですか、ケイトさん?」
眼を見開く中、ケイトちゃんの視えてる景色が頭に流れてきて…
そして…
殺せんせーに何か……
カッコいい男の人が、被さって見えた。
殺せんせー「!!
これは…;(汗」
それと同時に、何かの建物が視えて…
ケイト「視えるなああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!;」
寺坂「うるせええ!!
あと床に頭をたたきつけるな!!;」
カルマ「俺が頭押さえるよ」
それを妨げようとするかのように
必死に頭を動かして床にたたきつけ、後ろ頭に痛みが生じて
それが、僕等にまで伝わってきた。
気が狂ったように叫ぶ中
ケイト「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!;」
殺せんせー「ケイトさん!一旦落ち着いて」
そう呼びかけながら触れると
『大丈夫なの?』
『どうしたの?』
『一体何が?』
『よかったら俺も教えてもらえないかな?』
僕等の心中の声が、同時にケイトちゃんの耳に聞こえていて
最後のは岡島くんだろうけど;