第2章 シルバーウィークの時間
寺坂「霊も見えれば、あの世も視える。
邪念だかなんだかまで黒いモヤで視えて…
小さい時、そりゃあひどい怯えようだったな。
そりゃまあ、ホントかどうかなんてのは
死ななきゃわからねえ。
でも…
何年も一緒に居たからこそ分かる(にっ)
こいつは嘘を付けねえ。
人を傷付けて、その後で笑って流すような嘘はな」
そう言いながら、親指でケイトちゃんを指差した。
その顔は自信に満ち溢れていて、笑いながら堂々と言っていた。
杉野「うわぁ~。
まさか霊能者がすぐ近くにいるなんて…」
岡野「何で言ってくれなかったの?」
原「凄いじゃない!(微笑」
そう口々に集まる人たちを見て、段々…
そのケイトちゃんから感じる波長が上がっていくのを感じた。
恐怖が高まって、感情も高まっていって…
渚「これ以上はやばい!)
皆!それ以上いったら」
『え?』
ケイト「来るなああああああ!!!!!;」
頭を抱えながら言うケイトちゃんの声は
脳内の奥まで、響いてきた。
思わず耳をふさぐ中
前原「なんだこれ!!;」
磯貝「まさか…テレパシー?」
杉野「すっげぇえ!!初めて見た!!//(ぱあ」微笑
磯貝「まさか…携帯要らず!(キラキラ」
渚「着眼点違うくない!?・・;」
そう叫ぶ中、皆はケイトちゃんに近寄ろうとしていて…
寺坂「待て!今こいつに近付くな!!」
寺坂くんは見てもいられず
間に割って入って、両腕を広げながら止めに入った。
前原「何で止めんだよ。ただ聴いてるだけだろ?」
寺坂「こいつにとってはきついんだよ!」
そう言い合う中…
殺せんせー「ケイトさん?
せんせーがもともとどうだったかまで視えてるんですか?」
前原「そうだ!
ひとだったとかっていってたけど、実際どうなんだ?(微笑」
そう、あてものクイズのように
興味本位で聴いているっていうのが、僕の眼からでもわかった。
律「渚さん」
渚「うん。
…これって、やばいよね?」
カエデ「え?何が?」
その間、茅野は頬を少し赤らめて絵を見つめ続けていて
話を聴いていなかった。
それで説明を終えた直後、異変は起こったんだ。