第7章 コードネームの時間
教室では…
こんなやり取りが起こっていた。
カエデ「へえ~。
イトナくんって、堀部糸成(いとなり)って書くんだね」
倉橋「キラキラネームだよね!^^」
カエデ「ちょっ^^;」
片岡「いい名前じゃない。カッコいいよ!」
イトナ「変わった名前なら、このクラスに何人もいるだろ」
そう見やる先には…
木村「はあ~」
溜息をつく木村がおり…
倉橋「ええ!?ジャスティス!!??」
カエデ「てっきり正義(まさよし)だと思ってた!!」
そのことに、周囲が騒然とする中
木村「みんな
武士の情けで正義(まさよし)って読んでくれてるんだよ。
殺せんせーにも、そう読んでもらうよう頼んでるし」
菅谷「最初入学式で聞いた時ビビったよなー」
岡島「ま、まあな」
木村「卒業式でまた公開処刑されるかと思うと、嫌ったらねえよ;」
渚「^^;」
木村君の親は警察官らしい。
正義感で舞い上がってつけられた名前だそうで…;
木村「親は親で、つけた名前に文句を言うとは何事だー!って言って叩いてくるしよお。
子供が学校でどんだけからかわれるか
考えたこともねえんだろうなあ」
狭間「そんなもんよ。親なんて」
そういいながら、狭間が木村の机を軽く叩いて言った。
木村「ん?」
狭間「私なんて綺羅々(きらら)よ。きらら!
きららっぽくみえるかしら?」
木村「い、いやあ…;(汗」
凄みのある顔で言われる中、冷や汗ダラダラになるばかりだった;
狭間「うちの母親はメルヘン脳のくせに
気に入らないことがあったらヒステリックにわめき散らす。
そんなストレスかかる家で育って
名前らしく、可愛く育つわけないのにねえ」
ケイト「う…うん・・;」
結果的に、皆の目が点になった。
カルマ「大変だねえ、みんな。
へんてこな名前付けられて(微笑」
『ええ!?・・』
カルマ「ああ、俺?
俺は結構気に入ってるよ、この名前。
たまたま親のヘンテコセンスが子供にも遺伝したんだろうね」
木村「うん…;」
ケイト「そういうもんなんか…」
カルマ「そういえばケイトもキラキラネームじゃね?」
そんな中、興味を向けられる対象が変わった。