第6章 紡ぐ時間
カルマ「あ~。
お腹痛くて死ぬかと思った^^」
ケイト「いっ!?;大丈夫なのか!!?;(あわあわ」
カルマ「大丈夫大丈夫^^真に受け過ぎw」
ケイト「そ、そっか。よかった(ほっ」
そう胸をなでおろすケイトは、とても…
見ていて、安心できるものだった。
カルマ「隙あり」
ちゅっ
そういいながら、ケイトを引っ張って唇を奪った。
無論、その後の行動は決まっていて…
ケイト「なっ!!//」
カルマ「ははっ^^真っ赤!」
ケイト「待てこらあああ!!(ぷんぷん」
両拳をあげながら襲い掛かろうとするケイトに
俺は笑いながら、ぱっぱと走っていった。
晩ご飯よりも、風呂よりも…
何よりも…
俺にとっては、ケイトがケイトらしくいられるのが嬉しくて…
迷惑をかけてるって、本人は気にしたりするのがほとんどだけど……
でも、それ以上に良かったと思ってるんだ。
それまで見かけた恵土は…
どこか、心の底から安心しきってないように見えた。
遠目でしか、それまで見てこなかった。
同じクラスになるまで、話したことなんてなかった。
交流自体、話しかけられなきゃない方だから余計に…
でも、あの時話しかけてればって思ったことがないわけじゃなかった。
見ていられないぐらい、辛いようにも見えた。
それでも、ほうっておいたのは…
ただ……ケイトから、話しかけてきて欲しかったから。
相手のことを必死に考えようとするのも、一つの優しさだって思う。
まこうと思えばまけるのに
短絡的に、できるからそうするわけじゃなくて
相手が必死に追いかけて、ゼイゼイ言ってるのを見ると
途中で、すぐに止まろうとしてしまう。
何度も何度も後ろを振り返って、結局は…
相手のために、止まろうとする。
それで、自分を殺しているってことになっていても…
ケイトはきっと、それでも相手が幸せならって笑うだろう……
けれど、俺にとってはそんなの
ただの、まやかしにしか見えなかった。
だって…
あんなに生き生きとしているケイトは、今でしか見れなかったから……
だから、余計に想ったんだ。
『失いたくない』
『護り抜きたい』って…