第2章 シルバーウィークの時間
ケイト「はい、この人だよ」
殺せんせー「!!!!」
そうしてケイトちゃんは、書いた絵を渡した。
その時、殺せんせーの眼が…変わった。
何でかは解らないけど、動揺したような
どこか、いつもとは違う感じで…
殺せんせー「………
ケイトさん、この女性は一体いつから?」
真剣な雰囲気で絵を見つめる中、沈黙が流れてから
問いかけた。
ケイト「え?
そりゃあ…最初から。
よく見てたよ?
大丈夫かなあって見つめてこられたり
それでいながら、何も話しかけようとはせずに笑いかけてこられたり
笑いながら、大丈夫そうだなって安心したような感じで^^
なんか…
ずっとってわけじゃないけど、見守ってくれてるんだ//(微笑」
そう言うケイトちゃんは、その人の想いを感じ取ってか
とても嬉しそうに笑っていた。
暗殺教室になるよりも前、雪村先生がE組の担任だった…
とてもいい人で、3月の下旬から消息が不明になっていた。
Tシャツのセンスがあれだったけど^^;
死んでいたとは思わなかった…
けど
死んでもなお、僕等のことを心配してくれていたのかと思うと
あの人らしいと思うと同時に、何か嬉しくもあって…
複雑な心境になっていた。
それは、殺せんせーも同じだったみたいで…
殺せんせー「…そうですか。
ありがとうございます^^」
そう言いながら、絵を見て微笑む殺せんせーだったけど…
カエデ「ねえちゃん…」
ボソリと呟かれた言葉が、僕とケイトちゃんの耳に入った。
渚「ねえちゃん?」
カエデ「あ、ううん!なんでもない!!^^」
慌てたように首を横に振る茅野に、僕は首を傾げていた。
ケイト「…カエデ」
カエデ「?何?」
ケイト「…あげる(微笑」
そう言いながら、その紙を差し出した。
カエデ「え!…何で?」
ケイト「…お前が持ってた方が、いいような気がするから^^」
そう言いながら、差し出していた。
カエデ「…」
それを黙って受け取って…
カエデ「ありがとう、ケイトちゃん^^
(久しぶりに見たな(微笑」
そう微笑む茅野の顔は、どこか嬉しそうで…
何でかは解らないけれど…
どこか、愛おしいものを視るかのような眼で
その先生の笑顔に、安堵したようにも見えた。