第6章 紡ぐ時間
そして、放課後…
給料が入った殺せんせーが
上海ガニを食べに行くとのことで、マッハで飛んでった。
私も私で、授業も終わったから
教室の外へ出て帰るつもりだった。
けれど、肝心の携帯を忘れてしまってることに気付いた…;
だから今から戻るつもりだった。
といっても、カルマはカルマで最後の授業さぼってるから
一緒に歩いてはいないんだけど…
ケイト「昼休みにいいこと言ったと思ったら、もう(軽く怒り)
まあ、いっか。
それよりも携帯取りに戻らないと」
そう、校庭から教室へと私は戻っていた。
だけど、教室に戻った時に見たのは…
もっと別のものだった。
その教室までの道のりの間、私は別のことを考えていた。
『イトナの学力は知能はもともと高いし、大丈夫だろう』
そう思って、昨日はイトナを置いて帰ったのだが
私が狭間と盛り上がってる際にも小テストを受けていたらしく…
そんな私怨というか苛立ちが、僅かに机にまでこもっていた;
学校に通っていなかった分、勉強の遅れはある。
だけど
これなら二学期末までには追いつけそうだ。
今日の朝一に
殺せんせーにイトナのことが心配になって相談したら
そこまで教えてくれたし。
烏間「意外だな。
触手を振り回す彼には高い知能は感じなかったが」
殺せんせー「…それはおそらく触手のせいです。
ほとんどのエネルギーを触手に吸い取られるため、人間としての能力は著しく低下していたはずです」
そんな情報まで手に入ったんだし。
ケイト(まあ、とにもかくにも大丈夫だろ)
そう思いながら目を伏せて
安堵の息を出しながら扉に手をかけた直後…
今までに感じたことのない感覚がほとばしった。
ケイト「ビクッ!)!!!(な…なんだ?;」
思わず息を飲んで飛びずさった後、ばれないように気配を消し
内側から視えず気取られないように、そっと覗き込むと…
何かを走らせてる感じを読み取ると同時に
何か…
うん、何かを感じた。
普通ならない、何か。
でも、それは確かに一体感を有していて…
今は言っちゃお邪魔になってしまうような気がして、立ち止まってしまった;
ケイト(ん~;やっぱ入るべきか?
でも光で視界に映らないように出来てるからしてるけど…)
考える中、事態は動く