第6章 紡ぐ時間
カルマ「相手は相手で話されないと解らない。
どれだけ気遣ってるか、想っているかもね。
ケイトの場合、想い過ぎなんだよ。
大丈夫なのかな?って思ったり
嫌な思いしてないかな?って不安になったり
変に気を使って、違う話に移行しようとしたり…
それは…
ケイトの体を、心因的な過労にまで追い込んだ。
9月の間、自由に体を動かせなくなったのも
あの理由だけじゃなくて、考え過ぎて考え過ぎて倒れたんだと思うよ?
もともと、そういうのだって限界があるのに
限界を超える以上に考えようと、必死になり過ぎて
最終的に見失ってたんでしょ?
自分の限界ってのも
それに縛られることで、笑えていたはずの時間を取りこぼしたことも
護ろうと必死になるあまり
大事なものを失うと同時に、見失っていたことも…。
俺もね、殺せんせーとおんなじで
あんたの救われた顔を見て、逆に救われてたんだ(微笑)
救われたんだって思うと、とても嬉しくって…
どこか、あったかい気持ちになって……(微笑)
ああ、幸せだって思った。
と同時に、会えてよかったって思ったんだ」
そう目を伏せて笑うと、それを視て…
ケイトは、嬉しそうな、泣きそうな…
そんな感情を露わにして、顔をゆがめた。
カルマ「だってさ…
ケイトが言ってるように
大切な人の笑顔って、どこか安心させられるんだ^^
見てて、とても楽しくて、嬉しくなる(微笑)
そういうものなんじゃない?」
ケイト「!!…うん(微笑&頷く」
その笑顔を見て、俺も解った。
ケイトも同じで、だから今笑っているんだって…
カルマ「大切だからこそ、余計に想う気持ちも解る。
幸せにしたい、笑顔にしたいって焦る気持ちも解るよ。
でも…
今では視えてるでしょ?
一つだけじゃない
色んな…たくさんのものがさ(微笑」
ケイト「…うん!^^//(頷く」
嬉しそうに笑って頷くケイトに、俺は微笑んだ。
カルマ「じゃあ…やることは?(にや」
ケイト「決まってる…
一歩止まって、一緒に考える!^^
皆が望むのも、どうすれば笑ってられるのかも
皆に
どうして欲しいかを聴いた方が、一番手っ取り早いし!(にこにこ」
俺もケイトも
簡単には得られないものを、手にした気がしたから…(微笑)
雲一つない空の下で…