イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第17章 二人と過ごす誕生日~レオ&アラン編~
レオ「ユヅキちゃん、アランだけ特別扱い?俺の方がユヅキちゃんのこと愛してるのに酷いなぁ~…」
そう言って余裕の笑みを浮かべながら、レオは私の首筋へと強く吸い付いた
「やっ…レオ…、そんなところに痕付けられたら見えちゃう…」
レオ「だってアランとばかりイチャイチャしてるから、ユヅキちゃんは俺のだって痕付けたくなって」
頬を赤く染めながら真剣な眼差しを向けるレオを見て、私の胸はトクンと音を立てた
(レオのこんな顔、初めて見た…いつもは余裕たっぷりなのに…)
その姿に見とれていると、レオはいつもと変わらない様子でふと目を細めた
レオ「…今、ユヅキちゃんが考えてること当ててあげようか?」
「え…?」
レオ「俺がこんな顔するの初めて見たって思ってるでしょ?」
「…っ、それは…」
考えていたことを言い当てられて戸惑っていると、レオはいつもより低い声で優しく問いかけた
レオ「ねえ…ユヅキちゃんは、どうして俺がこうなってるかわかる?」
理由がわからずじっとレオのことを見つめると、レオは私の耳元へと唇を寄せ、甘く囁いた
レオ「ユヅキちゃんは他の娘達と違って特別だからだよ」
「特別…?」
レオ「うん、特別。今までずっと一緒にいたいと思うような娘に出会ったことはなかったけど、ユヅキちゃんだけはずっと一緒にいたいと思ったんだ」
「そんな…どうして?」
レオ「ユヅキちゃんは俺のことを知ろうとしていつも真っ直ぐに向かってきて、信じてくれるからだよ」
「…っ、レオ…」
もう一度レオの唇が私の唇に触れそうになると、それを遮るようにアランが私の顎を掴みぐっと顔を引き寄せた