イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第17章 二人と過ごす誕生日~レオ&アラン編~
「…っ、レオ、近いよ…それに熱を治めるってどうすれば…」
レオ「んー…そうだなぁ…ユヅキちゃんが俺にキスしてくれるとか」
そう言ってレオは私へ顔を寄せると、唇に軽く触れるだけの口づけをした
「…っ!!」
アラン「おい、お前いい加減にしろよ!…酔ってるにしたって質が悪すぎるだろ」
今度はアランが、レオから引き離すように私を後ろからぎゅっと抱き締めた
「え…?アラン…?」
戸惑いながら振り向くと、僅かに赤みを帯びた顔をしたアランが私をじっと見つめていた
レオ「ふーん…もしかして嫉妬してるの?」
アラン「…悪いかよ」
レオ「いや、別に。…まぁ、どちらが好きか選ぶのはユヅキちゃん次第だからね。でも俺、ユヅキちゃんは初めて本気で好きになった娘だから譲らないよ?」
アラン「だったらなんだよ。俺もユヅキを他の奴に渡す気なんてねえよ」
レオ「じゃあ、どちらが先にユヅキちゃんを惚れさせられるか勝負だね」
アラン「まぁ、俺は負ける気なんてしないけどな」
そしてふっと自信に満ちた笑みを浮かべたアランが、私の耳に舌を這わせ甘く噛み付いた
アランの吐息を間近で感じ、私は身体の芯が少しずつ火照っていくのを感じた
「あ…っ、ん…アラン…」
アラン「へぇ…お前、耳弱いんだ。そんなに顔真っ赤にして、感じてんの?」
「やっ…そんなこと…っ」
アラン「…なぁ、俺以外にお前のそんな顔見せんなよ。これ以上、ユヅキに惚れる奴が増えると面倒だからな」
「んっ…はぁ…っ、アラ…ン」
全てを奪うような激しく濃厚なキスをしながらも、アランは私のことを優しく抱き締めた