イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第15章 二人で過ごすクリスマス~ジル編~
―――――……
??「ユヅキ…、ユヅキ」
(ん…っ、この声は…?)
ジルの声にハッと目が覚めて飛び起きると、そこには大きなツリーが立っていた
「ここは…?」
ジル「クリスマスなので、いつも公務を頑張っている貴女へ、私から細やかなクリスマスプレゼントですよ」
そう言ってジルがニッコリと微笑むと、大きなツリーに飾られたいくつもの飾りが光り輝いた
「うわぁ…っ!綺麗…」
思わず感動のあまり溜め息を漏らすと、ジルはクスッと妖艶な笑みを浮かべた
ジル「喜んでいただけたようで何よりです。城では教育係とプリンセスですが…二人きりの時は、私は貴女を愛するただの男ですからね」
「ジル…っ、でも今日は公務があったのでは…?」
ジル「あぁ、それならこれも公務の一環ですからご安心下さい。…何せ今日のプリンセスの公務の内容は城下の視察ですから」
そう言ってジルの長い指が私の顎へと添えられ、そっと唇が重なった後ジルは私の耳元へと優しく囁いた
ジル「メリークリスマス、ユヅキ」
そう囁くジルの背中にそっと腕を回し、ライトアップされたツリーに見守られながら私達は愛を交わしあうのだった