イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第15章 二人で過ごすクリスマス~ジル編~
―――12月24日―…
(明日はクリスマスかぁ…)
せっかくのクリスマスでも公務が入っていて、パーティーもできないことを少し寂しく思い、私は溜め息をついていた
(ジルと一緒にクリスマスを過ごせるのは嬉しいけど…あくまでも教育係とプリンセスとしてだから少し寂しいな…)
そう思いながら、私は手元の書類へと目を通していった
―――翌日―…
ジル「では、プリンセス。行きましょうか」
「はい」
そうして私達はしばらく馬車に揺られていた
(着けばわかると言われたけど…ジルは一体どこに行く気なんだろう…?)
行き先を知らされていない私は少し不安になりながらも、ジルと向かいの席に腰をかけていた
(んー…少し眠くなってきちゃったな…)
馬車の心地良い揺れが眠気を誘い、私は少しずつ意識を手放していった