イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第14章 二人で過ごすクリスマス~ルイ編~
――――……
「お疲れ様、ルイ」
施設から、ウィスタリア城へと帰った頃にはすっかり日も落ちていた
ルイ「うん、ありがとう。…ユヅキもお疲れ様」
そう言ってニッコリと笑みを浮かべると、ルイは私のことをぎゅっと抱き締めながら、私の肩へと顎を乗せ溜め息をついた
「…?どうしたの、ルイ?」
ルイ「…ユヅキが他の人にとられなくて良かった」
「え…?」
ルイの言葉に首をかしげると、少し頬を染めたルイが私のことをじっと見つめながら口を開いた
ルイ「ユヅキ、子供にも好かれるから…」
(もしかして、ルイ……嫉妬してくれたの?)
ルイの言葉に思わず私も頬を染めると、ルイは首をかしげながら私のことを見つめ、そっと囁いた
ルイ「…ねえ、ユヅキ。俺にもクリスマスプレゼント…くれる…?」
「え…?」
私が尋ね終わる前に優しくルイの唇が重なり、これから訪れる甘い夜に胸を高鳴らせながら私は瞳を閉じた