• テキストサイズ

イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集

第13章 二人で過ごすクリスマス~アラン編~


―――――……


(レオはあんなこと言ってたけど、どうする気なんだろう…もうすぐ、また子供達も来るはずなのに…)


不安で思わず視線をさ迷わせていると、ふいに後ろから声をかけられた


??「…おい」


(この声…、まさか…)


ずっと会いたいと思っていた人の声に振り向くと、そこには頬を赤く染めたアランが立っていた


「…っ!!アラン、その格好…」


トナカイの着ぐるみを着たアランの姿に思わず目を見開くと、恥ずかしそうに眉を寄せたアランが私のことをじっと見つめた


アラン「…あいつに言われて仕方なく着たんだよ。お前、トナカイがいなくて困ってたんだろ?」


「あ…っ」


"俺に任せて、ユヅキちゃん"


そう言って去って行ったレオのことを思い出し、私はアランを見つめながらそっと背伸びをした


「…ありがとう、アラン。それから、メリークリスマス」


アラン「…っ!?」


そっとアランの頬に触れるだけのキスを落とすと、アランは更に恥ずかしそうに眉を寄せながら、強引に私の腕を掴み唇を重ねた


「ちょっ…、アラン…っ!!」


アラン「お前が可愛いことした罰だ……帰ったら覚悟しとけよ、ユヅキ」


そう言って不敵な笑みを浮かべるアランに胸を高鳴らせながら、私達は肩を並べて歩いて行った
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp