イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第11章 二人で過ごす誕生日~ジル編~
(ジル…?)
突然のことに思わず、私が目を瞬かせると、ジルは唇が触れそうな距離まで顔を寄せた
ジル「…まさか、私と一緒にいる時まで他の男のことを考えているのですか…?」
「それはどういう…」
ジル「…レオのことで、悩んでいるのではないですか?」
そう言って切なそうに目を伏せるジルを見て、胸を締め付けられ私は気づくとジルに抱きついていた
ジル「…っ、ユヅキ…?」
「違うんです…その…今日、レオからジルの誕生日が11月11日だったと聞いて、遅くなったけど何かお祝いできないかと思い、それで悩んでいたんです」
ジル「私の…誕生日を…?」
そう呟いて僅かに目を見張った後、ジルはふっと優しく微笑んだ
ジル「そうでしたか…でも私はユヅキにそう思っていただけるだけで嬉しいので、充分ですよ」
「でもせっかくなので、何かして欲しいことはないですか…?私にできることならなんでもしますから!!」
そう私が真剣に訴えると、少し考えた後、ジルは私をベットへ押し倒しながら耳元へと囁いた
ジル「では、今夜は貴女が泣いて許しを請うまで、私に身を委ねていただけますか?」
「…っ、それは…!」
ジル「「なんでも」してくれるのでしょう…?」
そう言って妖艶に微笑むジルを見つめ、私は頬を染めつつも彼の肩へと腕をまわした
「…っ、ジルがそれを望むなら…」
そう言って深さを増していく口づけに身を委ねながら、吐息混じりに私はジルへとお祝いの言葉を伝えた
「んっ…お誕生日、おめでとうございます…ジル」
ジル「ありがとうございます、ユヅキ。可愛い貴女の口から祝っていただいたお礼に、今夜はたっぷりと可愛がって差し上げますよ」
そう言ってジルから与えられる甘い刺激に身をよじり、泣いて許しを請うものの終わるはずはなく、朝日が昇るまで私は何度も意識を飛ばしていった