イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第6章 二人のハロウィン~ロベール編~
―――今日は10月31日――…
夕食後、どうしても渡したいものがあり私はロベールさんの部屋を訪れていた
―――コン、コンッ――…
「ロベールさん、いらっしゃいますか…?」
ロベール「ユヅキちゃん…?どうぞ」
―――ガチャ―…
扉を開くと、そこには少し驚いた顔をしたロベールさんがいて、絵を描いていた手は止め、扉の前まで私を出迎えてくれた
ロベール「こんな時間にどうしたの?ユヅキちゃん」
「実は、ハロウィンなのでロベールさんにこれをお渡ししたくて…」
そう言って私は、カボチャを型どった小さなランプを差し出した
ロベール「とても凝った素敵なデザインだね。…これを俺に?」
「はい、せっかくなら一緒にハロウィンを楽しめればと思って…」
ロベール「ありがとう、ユヅキちゃん。すごく嬉しいよ」
そう言ってロベールさんはにっこりと微笑んだ