イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集
第4章 二人で過ごす誕生日~ルイ編~
―――――――……
「ルイ、ここって…」
ルイ「うん、バスルーム…だね」
「えっと…じゃあ私、お風呂に入るから…」
ルイ「うん、だから俺が背中を流してあげる」
「えっ…、でも……」
ルイ「誕生日プレゼントをくれたお礼だよ。それともユヅキは、俺と一緒に入るの嫌…?」
そう言ってルイは首を傾げた
(…っ、ルイ可愛い…)
「…嫌じゃないけど、恥ずかしいよ……」
そう言って私が顔を真っ赤に染めて俯くと、ルイはクスッと妖艶な笑みを浮かべた
ルイ「……冗談だよ、とりあえず泥を落とした方がいいから」
「あ…、うん、ありがとう」
それだけ伝えると、一度私の頬へキスをしてルイは出ていった
(…なんだかホッとしたけど、少し残念かも)
そう思いながら湯船に浸かっていると、ノックの音がした
「…?どうぞ」
そう言うと扉が開いて、そこにはルイが立っていた
「…っ!!ルイ!?」
私が咄嗟に背中を向けると、後ろからぎゅっとルイに抱き締められた
「どうして…さっき出ていったんじゃ……」
ルイ「うん、でもユヅキが、一緒に入りたいって顔してたから」
そう言ってルイは、私の肩に優しくキスを落とした
「んっ…ルイ、ダメ…」
ルイ「…ユヅキ、いい香りがする…もう身体、洗い終わった?」
「うん、ついさっき湯船に浸かる前に…」
ルイ「そっか…、じゃあ、もう一度俺が全身、綺麗に洗ってあげる」
そう言ってルイは、私の肩から耳の裏まで辿るように舌を這わせた
「あっ…、ルイ、何して…」
ルイ「俺のために、頑張ってくれたユヅキへのお礼だよ。…ありがとうユヅキ、愛してるよ」
「…ルイ、お誕生日おめでとう。私もルイのこと、愛してる…」
ルイからもたらされる甘い誘惑に逆上せながら、私は身を任せていった