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イケメン王宮、真夜中のシンデレラ/ALLキャラ短編集

第4章 二人で過ごす誕生日~ルイ編~


(急がなきゃ…っ!!)


今日は10月16日、ルイの誕生日。


ダンスレッスンのためにしばらくウィスタリア城へと滞在しているルイと、誕生日のお祝いを一緒にする約束をしていた


でも思ったより公務が長引き遅くなった私は、急いでルイの部屋へと向かっていた


――――コン、コンッ――…


「ルイ、いる…?」


ルイ「ユヅキ…?どうぞ」


――――ガチャ―――…


扉を開いて出迎えてくれたルイの胸に、私は飛び込んだ


ルイは少し驚きながらも、優しく私を抱き止めてくれた


ルイ「どうしたの、ユヅキ…?」


「ごめんね、ルイ…公務で遅くなって…」


ルイ「気にしないで。……それより、その格好どうしたの…?」


抱き締めていた腕をほどいて、ルイは私の姿を見つめた


「あっ…実は、ルイにこれを渡そうと思って」


そう言って私は、庭園で見つけた白い花にルイに差し出した


ルイ「っ!!…白い花、本当にあったんだ」


そう言って嬉しそうにルイは頬を綻ばせた


「…いい誕生日プレゼントが思い付かなくて……ごめんね…?」


ルイ「ううん、すごく嬉しいよ。…そうだ。ユヅキ、少しだけ、いい…?」


そう言ってルイは、私の腕をひいて歩き出した
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