第4章 教えてあげる<大久保利通>
「じゃあ…教えてあげる」
「あ…ッ」
の首筋に唇を這わせながら、大久保が囁いた。長い指はの上着の釦にかかり、一番上から一つ、二つ、外される。
「分かった?」
「え…」
腰から背中にかけて撫でる手と、首筋を這って行く舌に翻弄されて、はそれどころではない。
「ちゃんと見てて」
「ん…っ」
面白がるような声と同時に、三つ目、四つ目。
露わになった胸元へ大久保の指が触れて、体が跳ねる。触れられた所が熱を持ち、体の奥が疼く。
「や、ぁ…大久保、さん…っ」
「ん」
いつしか釦は全て外れて、大きくはだけた上着はの両腕に引っかかっているだけ。
まだ昼前の明るい光の下。今更ながら感じる羞恥にたまらず声を上げるけれど、大久保は白い肌に紅い華を散らしていく。
「次は、の番」
「え…?」
肩で息をするの手を自分の服へと導いて、大久保は妖艶に微笑んだ。
「脱がせて」
「っ…はい」
緊張に震える手で、大久保の官軍服の釦を一つずつ外していく。大久保はそんなを熱く見つめながら、スカートの中へ手を入れる。
「あっ…ん」
「ほら…早く」
足を這う指の動きにビクビクと反応しながら、なんとか最後の釦を外す。
「次は、こっち」
大久保の言葉に、は素直に手を伸ばした。