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【イケメン幕末】春を呼ぶ嵐のように(R18)

第4章 教えてあげる<大久保利通>




部屋に入ると、大久保は畳に腰を下ろした。を促し、胡座をかいた膝の上へ誘導する。


「またがって」

「あ…」


着物の時のように足を閉じたまま座ろうとしたの腰を抱えて、大久保は足を開かせた。

正面から膝の上のを見上げると、くすりと微笑む。


「なんだか新鮮」

「…大久保さんも…素敵です」


官軍服に身を包み、自分を抱きしめる大久保がいつもと違って見える。

の身体は必要以上に熱を持ち、スカートから覗く素肌に大久保が触れるたび、小さく反応してしまう。


「口づけて」


ほら、というように大久保がを見上げた。その眼を見ていられずに顔をそらせば、頬に指が触れてやんわりと戻される。


「駄目。目をそらさないで」

「恥ずかしくて…」

「今日は、俺の願いを叶えてくれる約束のはず」

「…はい」


おずおずと視線を合わせれば、熱の籠った瞳がをとらえた。

大久保の肩に手を乗せて、ゆっくりと顔を寄せる。急かすように目を閉じた大久保の唇に、そっと自分のものを重ねて。


「…もう一回」


ねだるような甘い声。誘われるように再度唇を重ねれば、大久保の手がの頭をぐいと引き寄せた。


「ん…っぅ…」


より深くなる口づけに必死になって、はいつしか大久保の首にしがみついていた。

息が乱れ、頭がぼうっと甘く痺れる。
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