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連れ立って歩く 其の三 鮫と虚貝編 ー干柿鬼鮫ー

第2章 春の磯


「・・・牡蠣殻さんはどうなってんだ?相変わらず消息はつかめねえのか?」

シカマルがポツンと訊ねた。

藻裾はピクンと動きを止めて、彼女の腰かごに野蒜を入れかけていたカンクロウがその顔をチラリと見る。

ふうっと生温かい風が吹いて、藻裾は眩しげな顔でニカッと笑った。

「あの人は逃げ巧者だからな。簡単にゃ捕まんねえよ」



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