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連れ立って歩く 其の三 鮫と虚貝編 ー干柿鬼鮫ー

第5章 草という里


「ワハハハハハハッ、バカ飛段ッ!だからオイラ止めとこうってったんだよ!それ見た事かってんだぞッ、こういうの!?知ってっか!?うん!?」

「っかしいなぁ。何だってあんな怒んだよ、俺ァ正直に思ったまんま言っただけだぜ?そうしてくれってェからさぁ。何か悪ィ事した?俺?」

「ブッ、ちくしょう、ンなこた自分で考えやがれ!ハ、ハハハハハハハッ!!!やべェよ、何なんだよ、これえェェ!!!!」

「何って、花嫁姿のオカマ爺に追っかけられてンだよな、違う?」

「何であんなのがいんの!?ここ地獄!?何かこんな感じの罰の世界!?オイラ何でこんな罰食らってンの!?もうイヤだあぁッ!!!!!ワハハハハハハッ、文金高島田着付けた足のくそ速ェジジイに追っかけ回されるなんて、イヤだあ!!!!!」

「なあ?ンな島田ァ似合わねえってだけで怒りすぎだぜ、あのジジイ。叩いて潰してしなびたジャガイモみてぇな顔してよ、似合う訳ねえじゃん、島田なんか」

「ソレ!そこ!叩いて潰してしなびたジャガイモンとこだ、アレを怒らせたのは!!!どっちかってと、島田より断然そっちだ、バカ!!!わかれ!空気読め!謝ってこい!」

「謝って許してくれっかな。どう思う?」

「オイラが知るかあァァァ、そんな事おォォ!!!!兎に角謝って足留めしろよ!オイラが逃げ切る隙をよこせ!巻き添え食わせやがってこの天然モンスターがァ!!!!」

「モンスターったら、俺よりアイツじゃねえの?いや、俺さあ、本草の里だってェから磯みてェの考えてたら、全然違うのな、草って」

「磯には磯でえれェモンスターがいっけど、あんなんじゃねえ!あんな見た張りから分かり易い純正モンスターなんかいねえよ!!!!」

「草って変わってンなあ」

「はは・・・・ハハハハハハハッ!!そうだな!変わってんな!うん!オメエに言われるンじゃ本物だ!文句なしだぞ、うん!」

「楽しそうだなァ、デイダラァ。ハハハ」

「だああァァァァッ!!!!!!もおォイヤだッ!!!!」
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